カネヨリマサル│カネヨリマサルの青春倶楽部

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2026.02.18[Wed]

MAGAZINE

クボタカイ×ちとせみな「どうにかなればいいのに(feat.クボタカイ)」対談

カネヨリマサルとクボタさんの出会いから伺わせて下さい。

ちとせみな:実はクボタさんとはこれまで対バンとかも全くしたことがなくて。弾き語りのイベントにお誘い頂いたことはあるのですが、そのときもスケジュールが合わず出られなかったんですよ。コロナ禍にリモートの番組で一瞬だけ顔を合わせたことはあったのですが、今回がほぼ初めましてでした。

クボタさんはカネヨリマサルをご存じでしたか?

クボタカイ:勿論です。楽曲も聴かせて頂いておりましたし、だからこそ弾き語りのイベントにゲストでお声掛けさせて頂いて。それから少し時間が経っていたので、今回のお話を頂いて結構驚きました。

今回フィーチャリングにクボタさんをご指名したのは?

ちとせみな:今回「どうにかなればいいのに」という曲をどなたかに歌って貰おうみたいな話をメンバーでしているときに、さなちゃん(もりもとさな)が、ふとクボタさんの名前を出してくれて。それでクボタさんの声を改めて聴かせて頂いたら「絶対クボタさんだ!」って。なので他の誰かに声を掛けたとかもなく、クボタさん一択でご連絡させて頂きました。

クボタさんはお声掛け頂いたときは如何でしたか?

クボタカイ:まずは率直に嬉しかったです。あとはカネヨリマサルの中に僕が入るということで、ラップを求められているのか、歌で求められているのか、そういうのを色々考えたりしました。

ちとせさんとしてはどのようなイメージだったのでしょう。

ちとせみな:「どうにかなればいいのに」はベースとドラムから作り始めた曲なのですが、「こういうグルーヴの曲を作ってみたい」というイメージがまずあって。カネヨリマサルの新たな一面の曲が出来たとデモの段階から思っていて。それもあって、男女で一緒に歌ったらもっと曲が面白くなりそうだなと思ったんです。テーマとしては失恋の曲ですし、男女のストーリーを描いた曲なので余計に。元々誰かと一緒に歌ってみたいと思っていたので、クボタさんの声を聴いて、この曲を歌って欲しいなっていう気持ちでお願いしました。

「どうにかなればいいのに」はこれまでのカネヨリマサルとはまた違ったビートですよね。

ちとせみな:そうなんです。今までのストレートでロックな感じとは違いますよね。色々とバンドでやってきて、シンプルに音楽の面白さを色んな角度から知りたいというか、音楽でもっと冒険したいなっていう、そんな気持ちで作れた曲だなと思っています。

クボタさんのラップも相まって、聴いたことのないカネヨリマサルが聴けたなと。

ちとせみな:嬉しいです。私たちにとっても本当にチャレンジした曲で、フィーチャリングで歌って貰うことも含めて、音楽的にもやってみたかったことが出来た1曲になりました。

歌詞はどのように書いたのですか?

ちとせみな:私が1番を書いたくらいの段階でクボタさんとご一緒出来ることになって、この曲にはかつて恋愛をした2人の登場人物がいるので、クボタさんにもラップを書いて頂くことで男女のお互いの気持ちを表現出来るなって。その空気感をクボタさんにキャッチして貰って、2番のAメロを書いて頂きました。

クボタさんはちとせさんに対するアンサーのように書いたのですか?

クボタカイ:そうですね。男女論の話だったので視点は沢山あるんですけど、そもそもラップと歌って全く違うものなので、そこの違和感をなくす為にも歌詞が凄く重要だなと。やっぱり共通項になるので。

ちとせみな:そうですよね。

クボタカイ:そこは結構意識して書きました。カネヨリマサルの皆さんからは「Bメロも変えて下さっていいですよ」と言って頂いたんですけど、歌詞自体は変えずにその歌詞のままラップすることでちとせさんとの統合を図ったりもしました。

ちとせみな:凄くこちらに合わせて頂いて。そういう部分も含めて、キャッチするアンテナがクボタさんは凄くあるんだろうなって、

アウトプットの仕方は違うのですが、歌詞のリンク具合も、歌とラップの相性も、物凄く親和性があると思いました。一緒に歌ってみてお互いをどう感じました?

ちとせみな:クボタさんと一緒にレコーディングさせて頂いて感じたのは、とにかく柔軟性が高いなってことでした。上から目線みたいに聞こえるかもしれないんですけど(笑)。でも本当に歌もラップも凄くて、歌っているようにラップするのも、早口でノリよくラップするのも、歌とラップの間のように歌うのも、色んな表現の仕方やリズムの取り方があって、色んなご提案をして頂いたんですけど、全部入れたいくらいどれも素敵で。一緒に歌えて凄く嬉しかったですし、こうやって形に残せたことも嬉しいです。

クボタカイ:僕はちとせさんの声と歌詞が凄くリンクしていると思いました。それはこの声だから、そこに合わせてそういう歌詞になっていったのか、どっちが先なんだろうと思いながらご一緒させて頂いていたのですが、中でも僕はちとせさんの高い音域の声が凄く好きで。ギターのテレキャスターの音を聴いているときに近いというか、そこにゾクゾクしたし、いざ一緒にユニゾンしたらその混ざり合いが全然ぶつかっていなくて「合ってる!」と我ながら楽しく歌わせて頂きました。

お互いのパートも勿論なのですが、ユニゾンのパートが本当に素晴らしくて。聴いていて若干嫉妬しましたから。

ちとせみな:あははは。

ちとせさんの音域とクボタさんの音域のバランスも絶妙ですよね。

クボタカイ:お互いが違う楽器として演奏しているような感じが凄くあって。僕はこの曲ではあまり高い音を出していないんですけど、それが正解だったような気がしました。

ちとせみな:クボタさんの声という楽器でカネヨリマサルに無かった部分を埋めて貰いました。最後のワンフレーズとかも私じゃ絶対に出せない声なので。最高なラストを演出して貰って、凄く気に入っています。

クボタカイ:自分の曲でもあんな歌い方はしないですけどね(笑)。1回ノリでやってみたら「あれ?良くない?」みたいな(笑)。

ちとせみな:奇跡の産物ですね(笑)。

こういうコラボレーションをきっかけに新しい自分の技みたいなものを閃いたり、次に活かせたりする可能性があるのは化学反応の産物ですよね。

クボタカイ:ありがたいです。僕、この曲が出来上がった日のスーパーの帰り道で踊りましたからね。

ちとせみな:嬉しい。

クボタカイ:ドラムの推進力というか、バックビートの感じが最高で。そこにちとせさんの声が入ることによって、ちゃんと歌ものとして最高の音楽が出来上がっているなと。だからこの曲は色んなジャンルの方に刺さるんじゃないかなと思っています。ヒップホップが好きな人が聴いたらきっとバンドの入り口になると思うし、その逆も然り、率直にめっちゃ良い曲だなって思います。

ちとせみな:私たちも新たな側面を出せたと思いますし、その上でずっと大事にしている自分たちらしさも残っていて。本当にクボタさんのお陰でバンドの幅が広がったなって思います。

今回コラボレーションしてみて、次また何か一緒にやるならやってみたいことありますか?

クボタカイ:僕、あります。さなさんに電子ドラムを叩いて貰って、ドラム自体はドラムマシーン的な生音じゃないものにして、その上でギターもギャンギャンなるような、ガンガン暴れる曲を一緒にやりたいですね。このメンバーでやったらすぐに成立しそうだしかっこいいだろうなって。

ちとせみな:私もあります。ラップをしてみたいです。

クボタカイ:いいですね。

ちとせみな:ラップは全くやったことないのですが、クボタさんの作った曲でラップしてみたいです。

クボタカイ:ヒップホップはリアルだという噂があるので、リアルな歌詞でお願いしますね(笑)。

カネヨリマサルの歌詞のリアルさは、ベクトルは違えどヒップホップに通ずるものがあるかもしれないですね。

ちとせみな:ラップ、やってみたいです。

クボタカイ:是非やりましょう。

ちとせみな:対バンもしたいですね。「どうにかなればいいのに」も絶対にどこかで披露したいっていう野望もあるので。皆さん、楽しみにしていて下さい。


Interview by 柴山順次(2YOU MAGAZINE )

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